美味しいコーヒーのいれ方:コーヒープレス(フレンチプレス)編
簡単にいれる事ができて、コーヒー豆本来の個性や風味を存分に楽しめる、「プレス式」抽出方法。おいしく淹れるためのちょっとしたコツを簡単に説明します。
「美味しいコーヒーのいれ方って?」と聞かれたら、とっさに思いつくものはなんでしょうか。まず浮かびそうなのは、やはり喫茶店で使われているイメージのあるペーパードリップやネルドリップ、サイフォンなどではないかと思います。
しかし、どの抽出方法も朝の忙しい時間の合間にするのは気が乗りませんよね?そんな方にぴったりな器具が、とても簡単で楽々とコーヒーをいれられる「コーヒープレス(フレンチプレス)」。
ここでは、その手軽さと美味しさについてご紹介いたします。
プレス式とは?
器具の中にコーヒーの粉を入れお湯を注いで数分待ち、コーヒープレスのふたを下げるだけ…。
たったそれだけの作業で、コーヒー豆本来の個性や風味を存分に楽しめるコーヒーが出来上がる。そんな抽出方法がこの「プレス式」です。
もともと日本に入荷された時は紅茶用のプランジャーポットとして売り出されたため、紅茶の抽出器具としてのイメージが強かったコーヒープレスですが、海外ではもとからコーヒー用として、また日本では個性を重視したコーヒーを抽出するための器具として幅広く活躍しています。
コーヒープレスでいれたコーヒーの味わい
コーヒープレスでいれたコーヒーは、ペーパードリップやネルドリップよりも「コーヒーオイル」と呼ばれる油分が多く抽出されます。油分と聞くとあまりいいイメージがないかもしれませんが、実はこのコーヒーオイルの中には、甘味・コクなどのコーヒー本来の非常に良い風味が含まれているのです。
味わいとしては、甘味・コクに加え、とろりとした口当たりで美味しさが長く口の中に残ることが特徴です。そしてなによりもコーヒー豆の持つ個性や風味をそのまま引き出してくれるので、その銘柄の持つフレーバーを存分に楽しむ事が出来ます。濃厚なコーヒー液は抽出しづらい器具なので、強い苦味が得意ではなく、軽やかな風味が好きな方にもおすすめです。
コーヒープレスに適したコーヒー豆は?
オススメするコーヒー豆は、南蛮屋でも比較的浅めのローストとなります。
深いローストのコーヒー豆でも美味しくお召し上がりいただけますが、あえてここではコーヒー豆の個性を強く感じていただきたいため、浅いローストの焙煎豆をご紹介したいと思います。
雲上のグァテマラ
爽やかな柑橘系フレーバーがより強く、それでいて厚みのあるフルーティーな酸味がやさしくふわりと広がります。香ばしくまろやかな甘みがコーヒープレスで際立ちます。
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– 炭火焙煎コーヒー豆『雲上のグァテマラ』
エチオピアン モカ
南蛮屋のモカコーヒーのうち、今回はエチオピアのモカをセレクト。爽やかで且つ甘酸っぱい酸、しっとりとした甘いコク、そして紅茶を連想させる独特な風味が鮮やかに広がります。
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– 炭火焙煎コーヒー豆『エチオピアン モカ』
プレス式でのいれ方
いれ方はいたってシンプル。大まかには冒頭でもご紹介した通り、
「粉とお湯を入れて、ちょっと待ってプレスする」。本当にただこれだけです!
用意していただくもの
●コーヒープレス
●中粗挽きのコーヒー粉(1杯分120cc:8g ・ 1杯分160cc:10g ・ 2杯分280cc:16g)
●タイマー
いれ方
①フレンチプレスのビーカー部分を温めておき、水気をきってからコーヒー粉をビーカーに入れます。
②タイマーをスタートさせ、沸騰直後のお湯を抽出量目安線の3分の1あたりまで注ぎ20~30秒蒸らします。その後、抽出量までお湯を注いでフタをします。(プランジャーは上げたままにしてください)
③4分後、プランジャーをゆっくり押し下げ抽出完了です。
いかがでしたでしょうか?簡単にコーヒー豆本来の個性や風味を存分に楽しめる「コーヒープレス」の魅力がお分かりいただけたと思います。まだプレス抽出のコーヒーを味わったことがなければ、ぜひ一度チャレンジしていただきたい抽出方法です。